兵庫・姫路市を拠点として16年に設立されたバレーボール女子のプロチーム「ヴィクトリーナ姫路」が10日、選手スタッフ発表会見を姫路城で行った。

 「姫路から世界へ」を始動テーマに掲げており、異例の世界遺産での会見には前女子日本代表監督の真鍋政義ゼネラルマネジャー(GM=53)や元同代表の竹下佳江監督(39)らが出席。08年北京五輪代表セッターの河合由貴(27)ら8選手が、居合わせた観光客らの視線を集めた。

 城内を見渡した真鍋GMは「このように桜は満開。我々ヴィクトリーナも桜満開ということで」とピンク色のネクタイを着けてきた理由を説明。隣の竹下監督が笑いながら「とても似合っていると思います」と切り返し、息はピッタリだった。

 5、6月よりそれぞれ契約を結ぶ2人を含めて、選手は10人になる。ミッションとして「バレーボール大国日本の復活に貢献する」が掲げられており、将来はVプレミアリーグでの優勝や、日本代表選手の輩出を目指す。

 竹下監督は「世界に通用する選手を育てていきたい。ただ、まだ立ち上がったばかりなので、1つ1つ結果を出せるようにしたい」。真鍋GMは「ようやく竹下も、私の気持ちが分かったと思う。監督のつらさを分かってきている」と笑わせた上で「プロチームは結果を問われる。日本初のプロチームの監督は、竹下しかできないと思った。成果が出るようにサポートします」と共闘を誓った。