男子テニスで、世界8位の錦織圭(27=日清食品)が、逆転で復帰戦を勝利で飾った。第1セットを落としたが、同40位のシュウォーツマン(アルゼンチン)に1-6、6-0、6-4の2時間で逆転勝ち。最後、6度目のマッチポイントを決めると、喜びでラケットを投げあげた。3回戦では、同30位のフェレール(スペイン)と対戦する。

 錦織は第1セット、1ゲームしか奪えなかった。しかし、ショット自体は大きな問題はなし。ただ、約1カ月半、離れていた勝負勘が薄れていたのか、合計7ゲーム中、30オールまでもつれた6ゲームを、なかなか奪えなかった。また、必殺の武器であるバックのストレートの精度も悪く、粘る相手に根負けした。

 しかし、第2セットに入ると、声も出始め、ガッツポーズも繰り出した。一気にギアが上がり、7ゲームを連取。完全に主導権を奪い返した。最終セットも終始リードするが、その度に追いつかれる。マッチポイントを握るが、なかなか奪えず。ただ、この日、好調だったリターンが、第10ゲームの相手のサービスゲームを破り、6度目のマッチポイントで勝利に結びつけた。