東地区1位の栃木ブレックスが、同3位でワイルドカード上位の千葉ジェッツに80-73で先勝した。

 栃木は、レギュラーシーズンでは使っていない守備で、千葉の3点シュートを徹底マーク。特に、富樫勇樹、石井講祐、小野龍猛という3点シューターには、わずかに富樫の1本(失敗)しか許さず、全体でも11本で4本成功と抑え込んだ。富樫には、得意のピックアンドロールも許さなかったことが、大きな勝因となった。ウィスマン・ヘッドコーチは「守備面でプランに沿った試合ができた。今年はこれで10回戦った。毎試合同じ守備はできないからね。ギブスが守備でも攻撃でもリバウンドを取って、すばらしい働きをした。田臥は重要な局面でシュートを決めてくれた」とベテランの働きを絶賛した。

 一方の千葉は、栃木の粘り強い守備に苦しみながら、第4Qに猛反撃。しかし、主力で得点源のタイラー・ストーンが、審判の笛にいらだち、2度のテクニカル・ファウルを取られたことが痛かった。大野HCは「バスケットに集中しようと話したが、会場の雰囲気や審判の笛など、自分の力でコントロールできないことで集中を切らしてしまった。明日が、試合というより個々人のマインドセットをしっかりやりたい」と話していた。