バスケットボール女子の日本代表がNBAの頭脳を加えて20年東京五輪へパワーアップする。7月にインドで開催のアジア杯へ向けた代表候補の強化合宿が22日、都内のNTCで行われた。

 4月の米国遠征から帰国し、休む間もなく24日から欧州遠征に出発するが、その間、アドバイザリーコーチとして参加しているのが、NBAニューヨークニックスでアシスタントコーチを務めるコーリー・ゲインズ氏(51)だ。

 リオ五輪前も臨時コーチを務めたが、今回は東京五輪までNBAのオフを利用し参加予定。主に攻撃面の指導を行う予定で、トム・ホーバス・ヘッドコーチは「今、NBAのオフェンスが面白くなっているが、コーリーがそこからいろいろ勉強させてくれる。コーリーの攻撃は、これから絶対にいろいろ使うところが出てくる」と期待を寄せた。

 吉田亜沙美主将も「セットプレーでフォーメーションを何個か入れてやっている。トムとコーリーのフォーメーションが増えて、まだ選手たちが対応し切れていないが、臨機応変に対応できるようやっていきたい」と話した。ゲインズ氏は「リオ五輪の米国戦は、米国でテレビで応援した。米国人も日本の一生懸命のプレーをリスペクトしていた。日本は、相手を驚かせたが、東京五輪では、今度は相手が日本をねらってくる。前回のように、毎回相手を驚かせることは難しいが、東京五輪に向けてしっかり準備できる」と話していた。