20年東京五輪正式種目となったスケートボードに、激震が走った。日本ローラースポーツ連盟は24日、世界選手権(9月、中国・南京)の実施種目がストリートからバート(ハーフパイプ)に変更されたと発表。五輪実施予定の種目から非実施種目に変わるドタバタで、4月の第1回日本選手権で選考した世界選手権代表候補も宙に浮いた。

 ◆バート ランプと呼ばれるハーフパイプを往復しながら、トリックを競う。頂点が垂直(バーチカル)になることが、種目名の由来。高く空中に飛びだして回転するなどの派手なトリックが見どころになる。日本選手では女子の中村貴咲、男子の柴田元らが世界的に活躍している。

 ◆ストリート 街中にある階段や斜面、手すりなどを模したコースで技を競う種目。障害物を飛び越える「オーリー系」や、レールなどを板で滑る「スライド系」のトリックがある。ISFが主催する「ストリートリーグ」が世界的に人気で、トップ選手が競っている。