フィギュアスケート全日本選手権(24~27日、長野)のエントリー選手を対象にした新型コロナウイルス感染症のPCR検査が実施され、全員陰性の結果が出た。日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長(59)が22日、都内で行われた理事会後の報道対応で明らかにした。

選手と近い関係者が17日に検体を採取され、翌18日に結果が出たという。すべて陰性で「偽陽性」の可能性がなくなったため、全員が2度目の検査を受けることなく出場可能になった。

全日本選手権には男子の羽生結弦(26=ANA)宇野昌磨(22=トヨタ自動車)や、女子の紀平梨花(18=トヨタ自動車)宮原知子(22=関大)ら男女30人ずつ、アイスダンスの村元哉中(かな=27)高橋大輔(34=ともに関大KFSC)組など5組10人が出場を予定しており、伊東氏は「エントリーした選手全員が検査を受け、誰も(陽性反応が)出なかった」と明言した。

コーチや大会関係者らは23、24日に現地のPCR検査車両で診断を受け、陽性者には入場用パスを発行しない態勢を取る。収容人数の50%を上限とした有観客で予定通り行われる。【木下淳】