「スポーツ界の金の卵」が一足早い入学式-。日本オリンピック委員会(JOC)が有望なジュニア選手を集め、寄宿制で長期育成する「エリートアカデミー」の開校式が4日、東京都北区にある強化拠点のナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた。

 1期生は卓球6人、レスリング5人で、小学6年から中学2年までが宮城県や熊本県、福井県などから集まった。一人一人の名前を呼ばれると、元気よく立ち上がり、引き締まった表情を見せた。関係者の激励を受けた後、卓球男子の田添健汰選手とレスリング女子の宮原優選手が代表して「五輪に出て、金メダルが取れるように精いっぱいトレーニングに励みます」と決意表明した。

 アカデミーはNTCを利用した選手強化事業の1つで、選手はNTCで寄宿生活を送り、近隣の学校に通う。東京都が招致を目指す2016年夏季五輪などでの活躍を目指す。