北京五輪で2大会連続のメダルを獲得した伊調千春、馨姉妹(ともに綜合警備保障)が10日、故郷の青森県八戸市での凱旋(がいせん)パレード後に記者会見し、馨は「ひざの完治だけを考えて生活している。(10月の)世界選手権はコーチと相談しながらゆっくり決める」と出場については明言を避けた。

 千春は同日午前に「引退はしない」と発言したが、「子どもにレスリングを教えるために、またレスリングシューズをはくかもしれないということ」とトーンダウン。世界選手権については馨と同様に「決まっていない」とした。

 競技活動を続けるかどうかについてはともに「自分たちはアマチュアなので引退する、しないをはっきりは言えない」と話し、「戦う気持ちになっていない」(千春)、「いいかげんな気持ちで出られない」(馨)と揺れる心境を明かした。