五輪柔道で史上初の3連覇を果たした男子60キロ級の野村忠宏(34=ミキハウス)は26日、大阪府八尾市内で記者会見し「もう1度、柔道家として世界一を目指す決意が固まった。ロンドン五輪で金を取って辞めたいというのは今も昔も変わらない」と述べ、現役続行を表明した。

 野村は1996年アトランタ大会から五輪3連覇を達成。しかし、2007年に右ひざの靱帯(じんたい)を断裂したこともあり、昨夏の北京五輪代表の座は逃した。昨年4月には右ひざの手術を受け、去就が注目されていた。

 右ひざに多少の痛みが残っており、年齢的な不安もあったそうだが「挑戦する楽しみもある」と意欲を示した。復帰戦にはことし11月の講道館杯全日本体重別選手権を挙げた。