日本体育協会会長を務める森喜朗元首相は2日、政権交代で影響が懸念されるスポーツ庁創設やスポーツ基本法制定などの施策について「どんな政権になってもスポーツが大事なことに変わりない。継続して超党派のスポーツ議員連盟を中心にやったらいい」と述べ、調整役として民主党の鳩山由紀夫代表に会談を申し入れる意向を示した。

 2016年夏季五輪の東京招致で開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会が10月2日に迫る。「森元首相は鳩山代表の総会出席について「日程を取れるかどうか。本人の意思の問題」と話し、スポーツ施策を含めて「できれば1度会って早めに話したいと思う」と語った。

 石川2区で大接戦の末に当選した森元首相は、日本ラグビー協会会長でもある。2日の日本体協理事会では拍手で迎えられ「菅平で(ラグビー)合宿を続けたような大変激しい選挙戦だった。何とか無事に帰ってくることができた」と苦笑いした。「もし敗れれば体協会長に専念するか、汚名にもなるので辞めようかなとも思いながら戦った」と心境を明かした。