<テニス:全米オープン>◇4日目◇3日◇女子ダブルス1回戦◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 ストレート勝ちに要した時間はわずか53分。杉山、ハンチュコバ組が相手に3ゲームしか許さずに楽々と1回戦を突破した。杉山は「いいプレーだった」と笑顔で喜んだ。

 シングルス1回戦で競り負ける1つの要因となったサーブの精度を、中2日で格段に上げてきた。「勝ちきれない悔しさはあったけど、テニス自体は悪くない。どれだけ頭を切り替えて臨めるかと思った」と振り返る。

 第2セット、1-2の杉山のサービスゲームでは強打が武器のレザイと打ち合った。ここでも着実にポイントを重ねるなど試合運びには安定感があった。1度も相手にブレークを許さず「リズム良くできた」と胸を張る快勝だった。

 大会前に風邪をひいた影響で混合ダブルス出場は取りやめた。シングルスでは4大大会出場が62回連続に伸び、マネジメント会社が「ギネス」に申請する準備を始めたことを発表したばかり。「狙ってできるものではない。一つ一つの積み重ね」と照れながら話す34歳は、残るダブルスに全力を尽くす。