東京都の石原慎太郎知事は4日の定例会見で、東京など2016年夏季五輪の4立候補都市の評価報告書が2日に国際オリンピック委員会(IOC)から公表されたことを受けて「どの都市も(評価が)同じですよ、というイメージをつくるのに苦労しているなという感じがしました」と感想を述べた。

 高い評価を受けたリオデジャネイロについては「リオデジャネイロはだいぶ興奮して走っているみたいだけどね。なかなかIOCの世界って政治的でしてね」と指摘し「非常にものの見えにくい試合というか、レースであることは間違いない。全力を尽くしてやる以外ない」と語った。

 開催都市を決める10月2日のIOC総会(コペンハーゲン)に向けては、新内閣に皇太子ご夫妻のご臨席に向けて努力を求め、新首相自身の出席も要望する考えをあらためて示した。