日本テニス協会は25日、10月5日開幕の男子ツアー、楽天ジャパン・オープン(東京・有明コロシアムほか)を錦織圭(ソニー)と4大大会最多の15勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)が欠場すると発表した。錦織は8月に行った右ひじ手術からの回復が十分でなく、フェデラーは疲労が蓄積しているため。フェデラーは翌週に中国で開催されるマスターズ上海大会も欠場する。

 東京都内で記者会見した錦織は「グランドスラム並みに楽しみにしていたので悔しい。あと1カ月でラケットを握れるようになるので、また強くなってから試合に臨みたい」と話した。復帰は年明けになる見通し。

 2年前と同様に大会直前に出場を取りやめたフェデラーは「医師の診断と私のチームと話し合った結果、困難な決断を下さなければならなくなった。この静養で蓄積された疲労からの回復に努める」と談話を寄せた。

 ことしから下部ツアーとして実施される女子シングルスには森田あゆみ(キヤノン)やクルム伊達公子(エステティックTBC)が出場することも発表された。