日本レスリング協会の高田裕司専務理事は29日、日体大レスリング部の男子部員が強姦(ごうかん)致傷の疑いで逮捕されたことを受け「大学の処分が出てから協会として臨時理事会を開くなどして処分を決めたい。聞く限り、かなりひどい事件だ」と話し厳しく対応する方針だ。

 日体大は北京五輪の男子代表に6人中5人を送り出した強豪。モントリオール五輪金メダリストの高田専務理事もOBで、「ほかの学生は気の毒だが、年末の大会などは出られないだろう。軽い話ではない」と話した。日体大広報課は「詳しく調査し処分を検討する」としている。

 日体大では、今年4月に陸上部員の男子学生(退学処分)が大麻取締法違反で書類送検され、起訴猶予となっている。