英スピード社は27日、都内の早大大隈記念講堂で会見し、来年1月に競泳用の新水着「レーザー・レーサー・エリート」を発売すると発表した。昨年から世界新を連発し、北京五輪では競泳金メダリストの94%が着用していたレーザー・レーサー(LZR)の新モデル。来年1月から水着に関する国際水泳連盟の規定が変わり、体を覆う範囲を男子は腰からひざまで、女子は肩からひざまでと従来より狭め、素材は織物のみとなることを受けて、ルールに従ったものとなった。

 LZRは水も空気も通さないポリウレタン製パネルで、水着の約半分が覆われていた。これが高速水着の走りとなり、全身ラバー製水着など開発競争が激化。その流れを抑止するために国際水連の規定が変わっただけに、タイムに関しては伸びにくくなるのが実情だ。それでもスピード社のジェイソン・ランス副社長は「レーザーパルスという素材と、超音波で水着を張り合わせたことで摩擦抵抗を6%抑えた。自信を持っている」と、力強く話した。