「日本には一本がある」。テレビ東京アナウンサー柔道応援ユニット「柔道IPPON組」が伝えるのは、目の前の勝敗だけではない。挫折、不安、プライド…。3日連続で同ユニットの大橋未歩アナ、秋元玲奈アナ、板垣龍佑アナが柔道グランドスラム注目ポイントを徹底解剖する。まずは男子60キロ級、同66キロ級、女子78キロ級、同78キロ超級が行われる初日(11日)の見どころに迫る。

 秋元アナ

 男子66キロ級の内柴選手は五輪2大会連続で金メダルを獲得していますし、期待は大きいですね。ただ今年の講道館杯で海老沼選手に負けています。いかに屈辱を晴らすかを見てみたいです。

 板垣アナ

 女子78キロ級の緒方選手に注目します。ポスト中沢と思わせる勢いを感じる。ごう慢ではないけれど強気な発言も多い。「オール1本勝ちします」とサラッと言ってましたから。本当にやっちゃうんじゃないかなと感じています。

 両アナとも目を輝かせる。大橋アナは後輩2人の話にうなずきながら、人間ドラマに視点を置いた。

 大橋アナ

 女子78キロ超級の塚田選手は、モチベーションの持っていき方が一番難しいと思います。逃げずに戦う、という姿勢で講道館杯を制しました。北京五輪の銀メダリストが「柔道から逃げない」姿勢を見せてくれると思います。

 アテネ、北京と2大会連続で五輪取材を重ねてきた大橋アナの言葉に力がこもる。過去の実績を乗り越える人間力に期待した。

 大橋アナ

 男子60キロ級は世界ランキング1~6位までがそろい、真の世界一決定戦と言っても過言ではないでしょう。女子78キロ級の緒方選手は「練習で男子を投げ飛ばすのが楽しい」と言っていました。10月優勝の世界ジュニアは通過点と思っていましたし、ロンドン五輪に向けて、しっかり逆算してますね。今大会も同じだと思います。

 2人のアナウンサーが女子78キロ級の緒方に注目。男を投げ飛ばすほどのパワー柔道が飛び出すか-。

 ◆柔道IPPON組

 「日本には一本がある」を合言葉に、日本柔道世界一への道を応援、さらにその強さや柔道の魅力を普及するために結成された、テレビ東京アナウンサー5人による応援ユニット。大橋未歩アナ、相内優香アナ、秋元玲奈アナと板垣龍佑アナ、林克征アナで構成するテレビ東京初の男女混合ユニット。大橋アナは番組MC、相内アナは12月11日、13日の会場レポート、秋元アナは12日の会場レポートを務める。板垣アナは12日に行われる男子81キロ級の実況、林アナはハイライト番組を担当する。