米国オリンピック委員会(USOC)のプロブスト会長は22日、東京都内で記者会見し、東日本大震災の復興支援のために日本オリンピック委員会(JOC)などと協力して、米国のスポーツ選手を被災地に派遣する考えを明らかにした。

 JOCとのパートナーシップ協定再調印式のため来日した同会長は、被災地でボランティア活動を計画しているボブスレーの元米国代表選手がいることを紹介した上で「若者を勇気づけるような活動を考えており、派遣が可能な選手リストをつくっている」と述べた。

 震災後は、日本での国際大会の中止や延期が相次ぎ、国際体操連盟(FIG)は10月に東京で予定される世界選手権の開催を再検討している。同会長は「東京を訪れれば、安全で通常の状況だと確認できる」と強調し、FIGが最終結論を出す米国での5月の会議に、自ら乗り込んで説明する意向も示した。