<フィギュアスケート:世界選手権>◇4日目◇28日◇モスクワ

 ショートプログラム(SP)6位だった全日本王者の小塚崇彦(22=トヨタ自動車)が、フリーで自己ベストとなる180・79点をマーク。合計でも自己最高の258・41点で銀メダルを獲得した。冒頭の4回転トーループをはじめ、すべてのジャンプに成功。マイナス評価が1つもない完璧な演技で、世界選手権で自身初のメダルを手にした。

 日本男子初の2連覇を狙った高橋大輔(25=関大大学院)は、最初に挑んだ4回転ジャンプで、スケート靴のかかとの刃が壊れるアクシデントが発生。演技を中断し、応急措置を施して再開したが、4回転ジャンプは失敗ジャンプとみなされて減点。フリーは6位に終わり、総合でも合計232・97点で5位だった。

 SP2位と好発進した織田信成(24=関大大学院)は、2度までしか許されていない同じ種類の3回転ジャンプを3度跳んでしまう「跳びすぎ違反」をおかしてしまい、フリーは9位。合計232・50点で総合6位に沈んだ。

 優勝は、SPで世界歴代最高得点をたたき出したパトリック・チャン(カナダ)。フリーでも最高得点となる187・96点をマークし、合計280・98点の驚異的な得点で、初優勝を果たした。