競泳女子平泳ぎの元世界記録保持者で、薬物違反のために2008年北京五輪に出場できなかったジェシカ・ハーディ(24=米国)が、ドーピング違反で6カ月以上の資格停止を受けた選手は次の五輪に出場できないとする規定に抵触せず、来年のロンドン五輪へ出場可能となったことが分かった。29日付の米紙USAトゥデーなどが、同選手の弁護士の話として伝えた。

 ハーディは08年の北京五輪代表選考会で筋肉増強剤のクレンブテロールに陽性反応を示して2年間の資格停止処分を受けたが、のちに1年間に短縮されて09年から大会に復帰している。国際オリンピック委員会(IOC)は通称「6カ月ルール」と呼ばれる規定を08年に設けており、ハーディのケースがこれに抵触するかが注目されていた。