国際オリンピック委員会(IOC)は10日、2018年冬季五輪招致を目指す3都市の評価報告書を公表し、平昌(韓国)とミュンヘン(ドイツ)に好意的な記述が多かったのに対し、アヌシー(フランス)は輸送面などに懸念が示された。

 3大会連続で立候補の平昌は会場配置が「非常にコンパクト」と評価され、宿泊や交通網も問題なしとされた。IOCが昨年12月に実施した世論調査では、3都市で最も高い92%の住民が五輪開催を支持した。

 史上初の夏冬開催を目指すミュンヘンは、既存施設の活用や発達した輸送システムが評価され、一部住民が合意していないスキー会場の用地取得が課題とされた。アヌシーは会場へのアクセスの悪さや宿泊施設の分散などを指摘された。

 IOCが2~3月に現地調査した結果をまとめた報告書は、投票するIOC委員の参考資料になる。開催都市は7月6日の総会(南アフリカ・ダーバン)で決定する。