<テニス:ウィンブルドン選手権>◇9日目◇29日◇ロンドン、オールイングランドクラブ

 4大大会歴代最多16度の優勝を誇る世界3位のロジャー・フェデラー(29=スイス)が準々決勝で大逆転負けを喫した。同19位のジョーウィルフリード・ツォンガ(26)に6-3、7-6と2セットを先取しながら、残る3セットを4-6、4-6、4-6で落とし、3時間9分で敗れた。フェデラーが4大大会で2セットを先取しながら敗れたのは179回目にして初めて。これまで178勝無敗だった。

 フェデラーは、最後までツォンガの時速220キロを超えるサーブに苦しんだ。ツォンガのサーブを破ることができたのは、第1セットの第2ゲームだけ。逆に第3セットから自分のサーブを1度ずつ落としてフルセットで敗れた。しかし、フェデラーは「今日のプレーは悪くなかった。相手が強かっただけ」とサバサバしていた。

 男子はベスト4が出そろい、準決勝はナダル-マリー、ジョコビッチ-ツォンガの組み合わせとなった。