ラグビー日本代表候補だったSO山中亮平(神戸製鋼)がドーピング違反で国際ラグビーボード(IRB)から2年間の資格停止処分を科されたことを受け、日本ラグビー協会は10日、東京都内で記者会見し、蓮沼隆理事は「U-20(20歳以下)の日本代表で学生時代から薬物研修は受けている選手。今回は医薬品という認識がなかった。非常に残念」と述べた。

 神戸製鋼によると、山中は9日付で退部したが、退社はせずに当面社業に専念する。資格が回復する2年後の再入部は可能という。

 山中が口ひげを伸ばすために使用した市販の塗り薬に禁止薬物が含まれていた。同協会の赤間高雄アンチ・ドーピング委員長は「医師から処方された薬ではなく、簡単に買えるものだった」と説明。再発防止に向け「一層教育に力を入れたい」とドーピング講習会などの啓発の機会を増やす考えを明らかにした。