日本クレー射撃協会の福城一信専務理事は29日、ロンドン五輪出場枠が懸かる来年1月のアジア選手権(ドーハ)に、理事から寄付金を募って選手を派遣することを明らかにした。同日の幹部会で決まった。27日の臨時総会では赤字増大で約300万円の派遣費用を捻出できず、選手の自費参加になる見通しが示されていた。

 新旧執行部の対立が泥沼化する同協会は、日本オリンピック委員会(JOC)からの補助金が止まり赤字が増大。監督官庁の文部科学省に無許可で基本財産を取り崩す事態になっているが、同専務理事は「寄付金で派遣する案は理事の賛同を得られた」と話した。