<世界体操>◇9日目◇15日◇東京体育館

 山室光史(22=コナミ)は、最後の着地の乱れを悔やんだ。種目別決勝に残った得意のつり輪。体に疲れはなく、最後のひねり技を「もう1回多くしようか」と、演技中に迷った。ひねりを増やせば「金メダル争いができる」という欲もあった。それが、結局ひねりを増やさなかったにもかかわらず、右足が1歩後ろに下がる着地のミスにつながった。2位とはわずか0・1点差だっただけに「悔いが残ります」と苦笑いした。

 それでも、昨年は4位だったこの種目で、自身初の表彰台。前日の個人総合3位に続き、今大会2つめの銅メダルを獲得した。今大会の出場予定種目をすべて終えて「日本開催で緊張するかなと思ったけど、意外とのびのびと演技できた。楽しい試合でした」と満足げに振り返った。