フィギュアスケートのグランプリファイナル男女フリーから一夜明けた11日(日本時間12日)、日本勢3選手が会見し、男子2位の高橋大輔(25=関大大学院)は、母親を亡くした浅田真央について「僕たちは何もしてあげることができないけど、温かく見守ってあげたい」と気遣った上で「絶対にまた試合に出てほしい。お母さんもスケートが好きだったので、それを望んでいると思う。僕も浅田選手を見たい」と復帰を待ち望んだ。

 自身については「もう次に向かっている。今日も練習で、いっぱい4回転ジャンプを跳んできた」と話し、世界選手権(来春、フランス)の切符が懸かる全日本選手権(23日開幕、大阪)へ強い決意を語った。

 また、女子2位の鈴木明子(26=邦和スポーツランド)は、フリーの失敗が気になる様子で「練習で良い仕上がりで来ていたのに、試合で出せなかった。全日本までどうして行けばいいか、先生と話し合う」。

 初出場で男子4位の羽生結弦(ゆづる、17=東北高)は、全日本に向けて「誰かとの戦いというより、自分の演技をしっかりやりたい」と意気込んでいた。