アーチェリー女子のロンドン五輪代表となった川中香緒里(20=近大3年)が、故郷への「凱旋(がいせん)」を楽しみにした。30日は奈良・生駒市内のグラウンドで、同じく五輪代表で近大OBの古川高晴(近大職)、蟹江美貴(ミキハウス)とともに練習を公開。五輪最終予選(米国)で五輪切符を獲得してから、まだ10日とあって、川中は「あまり何も変わらないです。テレビでもドラマやバラエティーしか見ないので、これからオリンピックの番組も見た方がいいのかな」とマイペースだった。

 鳥取・米子南高から競技を始めて5年。県中央にある琴浦町からは、初の五輪選手となった。この日も鳥取の複数のテレビ局が取材に訪れるなど、地元の注目度は高い。「琴浦のヒーロー」は、7月1日に五輪出場を決めて初めて帰郷するだけに「山と海しかないですけど、とってもいい町なんです。町から五輪に出るのが初めてらしくて、盛り上がっているみたい。明日帰って、あちこちあいさつへ行ってきます」と笑みをこぼしていた。