2004年アテネ五輪の柔道男子100キロ超級金メダリストの鈴木桂治(32=国士舘大教)が3日、東京都内で記者会見し、今後は五輪や世界選手権などの国際主要大会を目指さず、競技の第一線から退くことを明らかにした。鈴木はすっきりした表情で第一線から退くことや今後の抱負を語った。
-強化選手の辞退を決めた理由は。
「ロンドン五輪代表になれなかった時に次の五輪は考えなかったし、肩のけがもあったのでこれ以上迷惑をかけられないと思った」
-現役にこだわるのはなぜか。
「柔道、試合が好きなので。出られる試合は出たいなという思いは残っている。国体に向けて頑張っていこうと思っている。試合はもういいなと思った時が引退」
-どんな選手を育てたいか。
「柔道部は個人でも団体でも日本一。柔道家として恥ずかしくない選手を育てたい。今までは自分のため、日本のための気持ちが大きかったが、今後は人のためにという気持ちが出てくれば」
-ロンドン五輪柔道代表へのエールを。
「厳しい大会なのは間違いないので、あとは闘い抜く気持ちだと思う」