男子テニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループ(WG)1回戦の日本-カナダは31日~2月2日まで3日間、東京有明コロシアムで行われ、シングルス4、ダブルス1の計5試合で3勝したチームが準々決勝に進む。2年ぶりのWGに臨む日本は昨年4強の強豪にシングルスで3勝を目指し、初の初戦突破に挑む。

 世界ランキング18位のエース錦織圭(日清食品)の2勝が不可欠で、140位の添田豪(GODAITC)に期待がかかる。カナダは世界11位のミロシュ・ラオニッチ、25位のバセク・ポシュピシル、ダブルスでは4大大会8度優勝のダニエル・ネスターを擁する陣容で穴がない。

 ラオニッチとポシュピシルは、ともに190センチを超える長身から繰り出す高速サーブを武器とする。全豪オープン4回戦で世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)に善戦して好調の錦織は「リターンが鍵になる」と分析した。粘り強く食らいつき、ストローク戦に持ち込みたい。

 年明けには球足が遅くなるように会場のコート表面が塗り直された。日本協会が強打のカナダ対策に要請したもので、日本テニス界を挙げて悲願達成に挑む。