<フリースタイルスキー:全日本選手権>◇28日◇長野・白馬村

 デュアルモーグルが行われ、男子でソチ五輪代表の西伸幸(28)は2位だった。決勝では、小林樹生(たつき、21=ともに白馬ク)と対戦。

 第1エアの着地で大きく乱れたが、うまくカバーをしてミドルセクションに入った。しかしスピードをコントロールしきれず、第2エアの手前でバランスを崩した。それでも滑りきり、タイムは小林より速かったが、前日のモーグルと同じ2位に終わった。五輪やW杯遠征の疲労が蓄積しており、モーグルで優勝した遠藤がデュアルモーグルは欠場。西も欠場する選択肢はあったが、あえて「自分を甘やかしたくなかった。自分の気持ちをためしてみよう」と出場を決意した。優勝の可能性も十分あっただけに「僕が勝たないといけなかった。気持ちが弱かったということ」と振り返った。

 4年後の平昌五輪に挑戦するため、現在はスポンサーを募集中。活動も行っているが「いい方向に進んでいない。なかなか難しい」と話していた。

 来季に向け、夏季のトレーニングのプランを大幅に変更するつもりだ。体幹などを鍛え「もっと早く動けるような体を作りたい。スピードは持ち味だけど、さらに早くなれば(W杯で)上位に食い込めると思う」。挑戦はまだまだ続いていく。