日本ソフトボール協会は16日、2008年北京五輪で金メダルを獲得した上野由岐子投手(32)らが所属する女子のルネサスエレクトロニクス高崎が、来年1月にチームを家電量販大手のビックカメラへ移管すると発表した。日本リーグが終了する11月中旬以降に記者会見を開く。

 経営再建中の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの合理化の一環で、活動拠点とする高崎市が仲介した。ビックカメラは選手のほか、元代表監督でシニアアドバイザーの宇津木妙子氏(61)、日本代表も指揮する宇津木麗華監督(51)らのスタッフを受け入れて創部する。引き続き高崎市を拠点にする。

 1981年創部のルネサスエレクトロニクス高崎は前身を含め日本リーグを9度制した強豪。上野投手は日本協会を通じ「ルネサスとして終わりを迎えることは寂しい気持ち。継続してやっていける環境を準備いただいたことに感謝したい」との談話を出した。

 ルネサスは8月、バドミントン部を来年4月に再春館製薬所へ譲渡することを発表した。