<男子テニス:パリ・マスターズ>◇第3日◇29日(日本時間30日)◇フランス・パリ

 世界7位の錦織圭(24=日清食品)が、アジア男子初のツアー最終戦ATPツアー・ファイナル出場に1歩前進した。

 初戦となる2回戦で、先週のバレンシアオープン準優勝で同17位のロブレド(スペイン)に6-7、6-2、6-3で逆転勝ち。3回戦進出を決めた。

 錦織は、第1セットをタイブレークの末に落とした。しかし、この試合、1度も自分のサービスゲームを失わず、第2セットから主導権を奪った。「タフな試合になることは分かっていた。勝ててうれしい」。錦織は、準決勝に進出すれば、自力で、年間獲得ポイント上位8人による最終戦出場が決まる。

 現在、出場権を争うレースでは6位。すでに8人中、5人が出場権を得たが、その内のナダルが虫垂炎のために欠場を表明。残り4人の枠を、最終戦を前に最後となる今大会で争っている。ともに争う選手らが、早期敗退すれば、錦織の成績いかんに関わらず、最終戦出場が決まる場合もある。

 最終戦は11月9日に、ロンドンのO2アリーナで幕を開ける。