<スピードスケート:全日本選手権>◇最終日◇21日◇帯広・明治北海道十勝オーバル

 女子総合はソチ五輪代表の高木菜那(日本電産サンキョー)が、大会新記録の164・410点で初優勝した。

 1500メートル、3000メートルを制し、前日からのトップを維持した。同2位には妹美帆(日体大)が入り、姉妹ワンツーを果たした。1500メートルでは姉妹で同走。姉が「負けたくなかった」と意地を見せ勝つと、妹も後塵(こうじん)を拝したとはいえ、その背中を追い2位。これで、4種目で2度の同時表彰台と、2日間とも姉妹で話題を独占した。

 2月のソチ五輪は、姉が選ばれ、10年バンクーバー五輪代表だった妹が落選。2人は4年間で天国と地獄を味わった。18年平昌五輪では「姉妹出場」を夢見る。妹は「姉を追ってラップを上げられた。一緒に滑れて良かった」。姉妹で切磋琢磨(せっさたくま)し、世界の頂上を目指す。

 男子総合はウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)が、日本新記録となる153・163点で初制覇した。1500メートルで2位、1万メートルは3位だったが、前日からのリードを守った。この日、2種目を制した一戸誠太郎(信州大)が総合2位だった。