フェンシングの北京五輪男子フルーレ個人銀メダリストの太田雄貴(22=京都ク)が、オーケストラとの合体など前代未聞のイベントを行うことが2日、分かった。関係者によると、経済産業省が管轄して21日に東京・渋谷区の明治神宮会館で行う、通称「コ・フェスタ」という総合イベントの一企画。約1500人収容可能な映画館タイプの施設で、オーケストラが演奏する薄暗い中、太田がエキシビションマッチを行う。しかも北京五輪と同じ試合機材をウクライナから持ち込む力の入れようだ。

 太田が参加するイベントは、俳優田村正和の父で大胆な殺陣で人気を集めた故阪東妻三郎主演の無声映画「雄呂血」上演前に実施。関係者は「CGを使って、新旧の剣士が対決できるかどうかなども検討しています」。太田も普段とは異なる客層との接触が予想され、フェンシング普及に向けた好材料として、快諾した。