リュージュの五輪強化指定選手の安田文(26=北海道連盟、札幌学院大出)が、「体重アップ」で初の五輪切符を狙う。6日、日本代表チームの札幌合宿が公開された。安田は10月からのW杯、12月の日本選手権で好成績を残し、10年バンクーバー五輪の出場権を取りにいく。

 今年4月から増量を始め、現時点で59・5キロも目標は64キロ。「重い方が速い。筋力をつけたい」。日本代表を支援する、健康器具などを取り扱う会社「TANITA」の指示に従い、タンパク質を中心に、成人女性が1日に必要とされるより800キロカロリーも多い2800キロカロリーを摂取。1日6食取るなどし、強さを追求している。

 12月上旬に五輪の枠が決定し、同月の日本選手権後にメンバーが発表される予定。現在は06年トリノ五輪13位の原田窓香に続く2番手の存在も、代表の高松一彦ヘッドコーチは「可能性はある」と言う。「トリノは狙える範囲でいけなかった。絶対に五輪に行きたい」。今度こそ夢をつかむ。【長島一浩】