プロバスケットボールチームのレラカムイ北海道が2日、新しく専用練習場となった「クワザワ体育館」(札幌市白石区)で初めてのチーム練習を行った。この日まで約50万円をかけ、ゴールを購入し、床にもワックスをかけた。慣れない場所のためか、ランニング中に転倒する選手もいたが、約3時間、戦術練習で汗を流した。

 昨季までは札幌市内、近郊の体育館を転々とした。練習場が確保できず、やむなくオフにしたこともあった。主将の桜井は「これで落ち着いて練習に集中できる」と感謝した。体育館は71年完成。冷暖房やシャワー設備、ロッカー室もなく、企業チームの施設に比べると差はあるが、折茂は「ボールとゴールがあれば練習はできる」と意に介さない。早朝と夜間を除けば自由に練習できる環境の誕生に、選手からは喜びがあふれていた。

 同体育館は3階建てで2階部分(面積720平方メートル)にバスケットボールコート1面。所有する建設資材の総合商社クワザワ(本社・札幌)と来年5月まで賃貸契約を結んでいる。今後は北翔大体育館と併用し、冬季は同体育館の使用が多くなる予定。チーム運営会社の水沢佳寿子社長(47)は「創設以来、練習場の確保は懸案でした。北翔大体育館を含め、これで今シーズンは大丈夫」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。