プロバスケットボールbjリーグの仙台89ERSに入団したデメトリアス・グワンズ(23)マイケル・ピープルズ(23)の両新外国人選手が2日、宮城県富谷町のまるまつアリーナで会見を行った。ともに米国出身でフォワード。会見後、練習に初参加し、みっちり3時間、汗を流した。

 「身体能力が高い」と浜口炎ヘッドコーチ(=39)は2人を評する。昨季プレーオフでは、個人能力を前面に押し出す東京アパッチに敗れた。従来のチームディフェンスを基調としたスタイルの上に、2人の個人技を融合させ東京のような攻撃にも正面から向き合えるチームづくりを目指す。

 ゲームメーク役の2人も期待を寄せる。日下光(26)は「個人能力は高いけど自分勝手ではない」と印象を語り、志村雄彦(26)も「2人とも走れる。速攻が増える」と分析。昨季リバウンド王に輝いたクリス・ホルム(24)の守備から、新外国人2人の速攻で得点力アップが期待される。

 身長195センチのグワンズが「仙台でプレーできることは幸運」と話せば、203センチのピープルズも「インターネットで仙台を調べてきた」と既に仙台の街に溶け込んでいる。ホームで迎える10月3日の今季開幕戦まで、残りちょうど1カ月。走れる大型助っ人が、仙台の攻撃に革命を起こす。【三須一紀】