ボブスレーで10年バンクーバー五輪出場を目指すソフトボール元日本代表の高山樹里(32=豊田自動織機)が「居残り合宿」でレベルアップを図る。4日、北海道・北翔大で日本代表候補の合宿が公開された。この日、ソリを押しての5~15メートル間のタイム計測が9回行われた。高山のベストタイムは参加したブレーカー(押し役)3人中3番手。1番手との差は0・06秒と成長著しいが、危機感を募らせた高山は1人で合宿を継続することにした。

 チームはこの日で4日間の合宿を終えたが、高山は「すべてが未知なんです。本当は毎日、10本ソリを押すことができれば。最善を尽くすしかない」と話し、8日まで滞在する。競技を開始した7月から2回の個人合宿を行い、今月中にも日本代表とは別に個人合宿を計画。「押す生活」を繰り返し、五輪代表に生き残ろうとしている。