<女子展望>

 「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2009

 全日本バレーボール大学男女選手権大会(全日本インカレ)」が30日、東京体育館で開幕する。女子118校が大学日本一をかけて12月6日まで熱戦を繰り広げる

 昨年4位の筑波大は、レギュラーに上級生が多く大崩れしにくい。セッターの渡辺美穂(3年)は、ジュニア代表として世界選手権3位となり、ベストセッター賞も受賞した実績の持ち主。正確な技術と巧みなトスワークで相手ブロックを揺さぶる。関東大学バレーボール連盟の春季リーグ戦2位から、夏場徹底的に基礎強化し、秋季リーグ戦では全勝優勝を飾った。選手も監督も手応えを感じている。

 一方、昨年準優勝の東海大は、レシーブ力とパワフルなスパイクが売りの吉村志穂(2年)ら、下級生が主体の勢いのあるチーム。速いサイド攻撃などスピードあふれるバレーで相手を翻弄(ほんろう)し、春季リーグ戦と東日本インカレを制した。

 昨年の覇者、青学大は、秋季リーグ戦は6位に沈んだが、東西インカレでは優勝している。高い守備力とレフトからの巧みな攻撃は、相手にとってやっかいだ。

 昨年3位の嘉悦大、東日本インカレ3位の日体大、西日本インカレ優勝の鹿屋体大、関西秋季リーグ戦を全勝で制した大阪国際大なども上位をうかがう。

 昨年は、青学大が準々決勝以降すべてフルセットとなった激戦を制し、頂点に立った。トーナメントの大会では、ギリギリの試合を制することで勢いに乗るチームが出てくる。それが今年はどのチームになるのかも見どころだ。