新年の誓いは日本新!

 陸上の日本代表女子短距離400メートルリレーメンバーの冬季強化合宿が10日、恵庭市の北海道ハイテクACの屋内施設で公開された。100メートル、200メートルの日本記録保持者、福島千里(21=北海道ハイテクAC)が、今季自らの持つ記録の更新を宣言した。

 今季の目標について福島は「(100メートルは)11秒20台を平均して出せるようにまずそこに戻してから、狙えれば…と思います」。これまでは具体的な数字目標を掲げることは少ないが、この日は言葉を選びながらも、目標を口にした。日本記録は昨年6月に自身がマークした11秒24だが、狙っているのは「11秒10台」での記録更新。中村宏之監督(64)は「いつでも11秒20を切れる力はある」と太鼓判を押す。

 自信の裏付けはコンディションの良さだ。昨年の今時期はオーバーワークがたたり不調だったが、それでもシーズンに入り、100メートル、200メートルともに日本新、100メートルでは14度のうち11秒20台を6度出した。「全体的に筋肉を増やしたい。そのために筋力トレーニングと食事をたくさん取っています」。北京五輪、世界選手権を経験し、肌で感じた自らの課題にじっくりと取り組む。それが記録更新への早道という確信もある。【中尾猛】