イタリアから最高級の大物を釣り上げた!?

 日本フェンシング協会は14日、都内で会見を開き、10年の日本代表選手とコーチ陣を発表した。女子フルーレのコーチにはイタリア人のアンドレア・マグロ氏(48)を招いた。同氏は94年から08年までイタリア代表のコーチを務め、96年アトランタ五輪から08年北京五輪までの五輪4大会で、6個の金メダルを含む15個のメダルをもたらしたメダル請負人。張西専務理事は「世界のトップコーチ。大会での経験や相手国との駆け引きはすごい」と話した。

 マグロ氏は国際大会で何度か来日するうちに「伝統や文化に感銘を受けたらしい」(張西専務理事)。昨年10月の世界選手権で同氏の方からアプローチがあったという。推定年俸2000万円の1年契約だが、協会は12年ロンドン五輪まで契約を更新する方針だ。同氏のほか、03年から男子フルーレを指導するウクライナ人のオレグ・マツェイチュク氏は続投で、同じウクライナからエペとサーブルのコーチを招いて外国人指導者4人体制を敷く。

 次のロンドン五輪の目標について、張西専務理事は「金2個を含む5個のメダル」と豪語した。