<卓球:全日本選手権>◇3日目◇14日◇東京体育館

 ジュニア女子で、静岡市出身の鈴木李茄(15=エリートアカデミー)が個人種目で自身初のメダルを獲得した。準々決勝で松本優希(大阪・四天王寺高1年)に3-1で競り勝ち、3位以上が確定。15日に準決勝、決勝に臨む。小学6年生の森田彩音(Spin’s)は女子シングルス4回戦で元中国籍の福平暁(日立化成)に1-4で敗れたものの、福原愛らに並ぶ小学生3勝をマーク。瀬山咲希(ぬまたくク)と出場した女子ダブルスは2回戦で敗れた。

 コートを離れた瞬間、試合直後も平静を装っていた鈴木の顔が笑顔に変わった。個人種目で、自身初のメダル。「いろんな選手がいて、懸けている気持ちが強い中で取れたので、とてもうれしい」と喜んだ。

 準々決勝の松本と過去の対戦は互角。第1ゲームも奪われた。だが「自分のプレーをすれば結果がついてくる」。得意の左フォアで何度もポイントを連取。最後は強烈なドライブで、相手のラケットをはじいた。

 昨季ジュニア8強、中学2年生ペアで臨んだ女子ダブルスは、あれよあれよと銅メダルを獲得した。「昨年は出来すぎ。向かっていく立場で緊張もなかった」。だが、今年はシードに入り、追われる立場。初戦13日の前夜は緊張で思うように眠れなかった。そんな重圧に打ち勝った。準決勝は昨季シングルス4強の森薗美咲(青森山田高2年)だが「1度しか勝ったことがないけど、やり慣れているので頑張ります」。もっと輝くメダルに手を伸ばす。