<卓球:全日本選手権>◇最終日◇17日◇東京体育館

 男子シングルス決勝で、水谷隼(20=明大)が吉田海偉(28)を4-0で破って、大会史上3人目の4連覇、男子ダブルスとあわせて4年連続の2冠を達成した。張一博(24)との準決勝で、あと2ポイント奪われたら敗退という劣勢から逆転勝利、勢いのまま決勝を制した。

 水谷は準決勝で「いったんは負けたと思った」第5ゲーム8-9から、4ポイント連取でしのぎ、逆転勝利につなげた。自ら「1球でも多く返球しようと粘れたり、競った場面でも攻められた」と、精神面の成長を認めた。「準決勝に勝ち、『これで優勝できる』と」確信したという。5月世界選手権で中国を倒して優勝することが今年最大の目標で「それに向けて、いいスタートが切れた。この調子で、どんな大会も優勝したい」と意気込んだ。