<高校総体:バスケット>◇29日◇沖縄市体育館ほか◇男子1回戦

 男子バスケットボールで“セネガル旋風”が吹き荒れた。6年連続出場の八王子(東京)は、1回戦で直方(福岡)に97-63と快勝した。セネガルからの留学生で、身長200センチのムハメド・アブドゥライ・サンブ(3年)がゴール下を支配。24得点を挙げて15リバウンドを記録し、空中戦で相手を圧倒した。

 セネガルは、アフリカ選手権で5度の優勝を誇るバスケット王国。スポーツと勉学の両立を目指し、来日する学生がここ数年で増えている。サンブは「最初は全く違うバスケに戸惑った。セネガルではNBAのような1対1ばかり。日本はチームプレー」と、入学当時を振り返った。どん欲さで、日本のプレースタイルや文化にも対応。石川淳一監督(54)は「6年前、私の自宅で留学生を預かってから続いている。アメリカの大学の進学を目指している。日本の学生よりよく勉強するよ」と評価した。サンブは「漢字の形が好きで、日本語が勉強したい」。優秀な留学生の加入は、確実にレベルを上げている。