<高校総体:重量挙げ>◇8日◇八重瀬町具志頭社会体育館◇男子53キロ級トータル

 地元沖縄の南部工・玉寄公博(3年)が、トータル223キロのジュニア日本記録で優勝を飾った。ジャークも123キロのジュニア日本記録を更新、スナッチは100キロの大会新と、記録ずくめの優勝だった。

 今年3月の選抜大会に続く栄冠も、玉寄は「地元で優勝し最低限の仕事はできたけど、目標としていた新記録が出なくて悔しい」と話した。今年6月の九州総体で、スナッチ106キロの日本記録。高校生の日本記録樹立は史上初の快挙だった。地元でスナッチの自己ベスト更新、ジャークでは日本新の131キロが目標だっただけに、素直に喜べなかった。

 中学時代は硬式テニスをしていたが、高校入学後に玉寄の垂直跳びを見た屋良博之監督に「いいバネをしている」と勧誘された。競技を始めて3年目の成長株は、「五輪出場が目標」と堂々と胸を張った。