<ビーチバレー:JVBツアー第6戦・霧島酒造オープン>◇2日目◇2日◇宮崎県都城市霧島ファクトリーガーデン

 浅尾美和(24=エスワン)が、来季のペア継続に言葉を濁した。初日の2連敗で予選敗退が決まっていた浅尾、草野歩(25)組は、渡辺桂(30)松村美由紀(25)組にストレート勝ち。5位のポイントを獲得したが、来季のシード権喪失の危機は変わらず。試合後、来季のペア継続を聞かれた浅尾は「まだ分からないです」と強い口調で答えた。

 浅尾の表情と口調に、かすかないら立ちが浮かんだ。試合後に「来季もペア継続が基本線か?」と聞かれた時だった。「まだ分からないです」と口調を強めて返した。続けて「(ツアー残り)2戦に集中します」。表情は緩まなかった。

 最後は快勝で締めた。しかし、定位置化している5位では、ポイントを積み上げられない。浅尾組のチームポイントは6位で、上位4位内の来季シード権獲得圏内へ、厳しい状況は続く。結果が出ず、取りざたされるのは、来季のペア継続か否か、ばかり。1日には、草野が今季ツアー終了後のアジアン・ビーチゲームス(12月8日~オマーン)に浅尾ではなく、大山未希(24)と組んで出場することが判明した。浅尾は「結果を出せるように頑張りたい」とあくまで今季のツアー戦だけを見据える。

 草野は「今の状態は厳しいが、ポイントがなくても予選会で勝てばいい。準備していかないと」と来季に向けては微妙な発言。曽根社長も「全部が終わってからの話」と方向性の明言は避けた。12年ロンドン五輪前年となる来季は、大事なシーズン。「浅草コンビ」の未来を左右する、残り2戦となった。