<ビーチバレー:JBVツアー第8戦・ペボニアカップ>◇初日◇14日◇千葉・ファミリーオ館山◇男女1回戦

 浅尾美和(24)と草野歩(25=ともにエスワン)の「浅草ペア」が、またギクシャクだ。1回戦で尾崎睦(25)金田洋世(25)組に1-2で敗退。草野が「ミスが多いと勝てない」と暗に浅尾を非難。浅尾も「チームワークが出てこない」と応じた。先週の川崎市長杯準優勝で解散危機を回避したが、15日の敗者復活1回戦で負ければ再燃必至だ。日本ビーチバレーボール連盟の瀬戸山正二理事長は2人の相性に疑問を投げかけ、浅尾のパートナー候補として、大山未希(24)と「かおる姫」こと菅山かおる(31)を挙げた。

 試合終了30分後、コート上には居残り練習をする草野の姿があった。だが、浅尾の姿はなかった。この日も、浅尾が相手サーブのターゲットになりミスを重ねた。草野は「ミスが多い。しっかり準備しなくちゃ」。浅尾は「個人のプレーをしっかりやらないと、私たちはチームワークが出てこない」と、チームの現状を明かした。

 今大会はツアー最終戦。各ペアとも来季を見すえている。瀬戸山理事長は「浅尾が力を出すには、年上か年下がいい。同年代相手だと引いちゃうけど、年上なら甘えられるし、年下なら責任感が出てくる」と指摘。大山は浅尾と同い年だが、今夏にビーチに転向したばかり。浅尾がリーダーシップを発揮することができる。菅山とは「お互いに優しいから、気を使い合っていいところを引き出せる」と、同理事長は言う。浅尾と草野の所属事務所の曽根康浩社長は「来季のペアは、全日程が終了してから。今は白紙」。だが、15日の敗者復活戦でも負ければ、即ペア解消になりかねない。