10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権金メダルの浅田真央(20=中京大)が、小塚崇彦の父で68年グルノーブル五輪代表の嗣彦氏(54)と臨時師弟コンビを結成したことが11日、分かった。現在、メーンコーチの佐藤信夫氏が小塚のGPファイナル遠征に帯同中で、ジャンプ不調による大スランプの浅田は国内に残留。佐藤コーチの指導を仰げない間、小塚父に復調への練習をチェックしてもらっている。

 嗣彦氏は小塚にスケートの基礎をたたき込むなど、トップ選手への下地を築いた実績がある。小塚も「今でも気付いたことは言ってもらったり、僕からアドバイスを聞くこともある」と信頼している。浅田にとって世界選手権出場をかけた全日本選手権(24日開幕、長野)まで残り時間は少ない。佐藤コーチも今日12日のエキシビションを見ずに帰国し、指導を開始する意向。浅田が全面サポートを受けて、復活を期す。