<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇2日目◇18日◇台北

 フィギュアスケートの4大陸選手権の男子ショートプログラム(SP)は、世界選手権代表の高橋大輔(24)が83・49点の今季自己ベストで首位、羽生結弦(16)が3位で、同代表の小塚崇彦(22)は6位と出遅れた。

 氷も溶けそうな激しいマンボのリズムで、高橋がはじけた。パーマがかかった長髪を、これでもかと振り乱した。今季自己ベストの83・49点をマーク。「今シーズン、初めてミスなく滑れた。最高に気持ち良かった」と、思わず右手でガッツポーズが飛び出した。

 首や臀部(でんぶ)を痛め、昨年12月の全日本では3位に終わった。今年に入り、整体に通い、体の隅々までをチェック。振り付けも手直しし「もう大丈夫です」と、世界選手権前哨戦の今大会で手応えをつかんだ。「世界選手権前に今季ベストが出せて自信につながる」。

 今日19日に行われるフリーは、今季のGPシリーズで2度の首位に輝いている。2位のアボットとは6・76点差。大差とは言えないが、SPでつけた自信は大きい。「気持ちの面で思い切り攻めていきたい」。武器の4回転ジャンプも、練習で決めている。世界選手権を控え、ようやく王者がエンジン全開だ。