【ホキアンガ(ニュージーランド)18日=益子浩一】日本代表が“神頼み”で20年ぶりのW杯勝利を目指す。W杯1次リーグ第3戦トンガ戦に向け休養日となった18日、屋久島の縄文杉と「姉妹木」の関係を結び、現地で森の神とあがめられているタネ・マフタを訪問した。神秘的な力を授かるパワースポットとしても有名で、すっかり日が落ちた暗闇の中で、ジョン・カーワンHC(46)と選手らがマオリの儀式を静かに聞き入った。

 既に日本は2敗しており、1次リーグ突破は絶望的だ。それでも残り2戦で2勝を挙げてA組3位に入れば、15年W杯の出場権を得る。カーワンHCは「少しでもラグビーを忘れてリフレッシュしたかった。これで力をもらった」。村の人々から歓迎を受け、マオリ語であいさつした菊谷主将も「パワーをもらったので、明日からの練習に生かします」。“神懸かり”で21日トンガ戦、27日カナダ戦と残り2連勝する。