フィギュアスケート世界女王の安藤美姫(23=トヨタ自動車)が1日、14年ソチ五輪を目指すことを表明した。日本スケート連盟を通じて、12月の全日本選手権(大阪)欠場と、ソチを目指す上での今季完全休養を発表した。関係者によると、アイスショーには出演する予定で、競技会には来季から復帰するという。

 8月には「この1年で、アマチュアとしてやっていくか考えたい」と、一時はプロ転向もにおわせていた。だが、モロゾフ・コーチらと話し合った末にソチを目指すと決断。その上で「今しか休むときはない」と、14年までを逆算。今季を“充電期間”に充てることに決めた。

 完全休養は昨季の予定だった。だが、世界選手権が当初、東京で行われる予定だったため続けた。各6カ国が選手を招待する形の来季GPシリーズは、世界選手権優勝者は特別に扱われるため出場に支障はない。ただ12年全日本選手権は、基本的に出場資格がなくなる。各ブロック大会の出場を義務付けるか、実績を考慮して推薦するかは、日本連盟の強化委員会で話し合われる。【今村健人】